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定番でお作りしている食べ物シリーズ。
中でも人気のたまねぎピアスを詳しくご紹介します!


たまねぎを真っ二つに切った時の断面を元にデザインしました。


こちらは真鍮の生地の素材です。(最初のオレンジバックの画像も真鍮です)
真鍮という素材はお使いいただくうちに表面が変化します。
ツヤ消しでダークな色味になります。アンティークなものがお好きな方に気に入っていただけることが多い仕上げです。
定期的に研磨剤入りのクロスで磨くなどのお手入れが必要になります。
金具はステンレスにメッキされている素材となります。


こちらは金メッキ仕上げ。
多くの方はこちらの仕上げの方がお使い易いと思います。
メッキしていれば変色しない!とは言い切れませんが、かなり変色を抑えることができますので、一般的なご使用の範囲ではメンテナンスフリーに近いです。

お手入れとして磨くことは逆に良くありません(メッキが剥げてしまいます)
ほとんどノーメンテでいい…とはいえ、汗など塩水が付いている状態で放置することだけは避けてくださいね!そんなときは流水で優しく流してください。

金具はシルバー925に金メッキとなります。


真鍮と金メッキ、作りたてのときはかなり色味が似ていることもあり、どちらがいいのか迷いますよね。
上の画像では左のペアが真鍮。右が金メッキの仕上げです。
光の反射によっては違いが見えにくい…


けれど、角度によってはこれくらいの違いがあることが分かります。
これはもうどっちがっどちかすぐ分かりますね!
左が真鍮、右が金メッキです。


イヤリングだとこのようになります。
真鍮生地の仕上げをお選びの場合ですと、たまねぎも金具もすべて真鍮になります。




ふと見上げた夕空に見つけることのある、三日月と金星が接近するタイミングの風景。
ファンタジーがこちら側に迫ってくるようで不思議な瞬間です。
その情景をモチーフにしたリングが「月と金星のリング」 です。

今回はセミオーダーでのご注文、K10YGでお作りいたしました。

石についても通常のキュービックジルコニアから変更でブラウンダイヤになっています。
素材の色味と一体感のあるデザインで、さりげない輝きが渋い組み合わせですよね!
サイズは5号でピンキーサイズ。普段使いしやすいリングになりました。
ご注文ありがとうございましたー!


初めてこれを作ったころは、マニアックすぎて気に入ってくれる人はいるのだろうかと心配していた・・なんてことはなく、作りたいから作った!という気持ちでした笑
しかし黄鉄鉱に魅了されている方は多いようで、隠れた定番商品になっています。

現在このピアスはポストの位置が二種類からお選びいただけます。
上の画像の、右のピアスが通常タイプ。(結晶の平面部分にポストを立てています)
左のタイプは結晶の角の部分にポストを立てて、かたちの面白さというのか、着用したときにシュールな印象にしています。


ポストの位置の違いがお分かりいただけるでしょうか。


平面にポストのタイプの着用です。


角にポストのタイプ。

お好きな方をお選びください!!



雪は天からの手紙、と言う言葉があります。
結晶が生まれた世界によってそのかたちが変わるので、寒空のはるか遠くを知ることが出来るのです。



夜空に輝く星々の光が、この目に届くまでに何億年もかかっているように、
小さく生まれた雪が少しずつ大きくなりながら静かに舞って地表にやってきたころには、
その上空の世界はもう変わっているのかもしれないけれど、
誕生の秘密はそこに痕跡として残っている。



消えてしまった手紙の文字を拾う方法を知りたいと思いませんか?



雪の結晶が知っている物語を、ささやくように教えてほしい。



そんな気分で作りました。



小さく輝くスワロフスキーを散りばめた石付きと、
どこか素朴な、石のないデザインで仕立てました。


それぞれ違うかたちをしている雪の結晶をイメージして、
左右でほんのわずかに違うデザインになっています。
久しぶりに宮沢賢治の代表作、銀河鉄道の夜を読み返しました。
主人公ジョバンニが、透明な硝子のような緊張感と不安に包まれていた日々の中で、ある日、つかの間に見る夢。
夜の鉄道の、その青いびろうどの腰掛の向かいに居たのは親友のカムパネルラで、二人一緒に途中乗車の乗客たちの物語に触れるのです。
物語の核心部分で次の一節があります。

- - - - - - - - - -

「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう」ジョバンニが云いました。
「僕わからない」カムパネルラがぼんやり云いました。

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溺れた友人を助けるために川に入ったカムパネルラは、宮沢賢治自身にも被って見えます。
終わりのない夢のような情景の中にある、賢治がこう生きたいと考えた少年たちの姿。
そして天上にいるというカムパネルラのお母さんや臥せっているジョバンニの母、漁に行ったまま予定を過ぎても帰ってこない父。
「もう駄目です。落ちてから四十五分たちましたから。」ときっぱりというカムパネルラの父親なんて、まるで戸棚の奥にしまってあった標本を見てしまったような、恐ろしささえ感じさせます。

銀河鉄道の夜という作品は原稿に空白部分があって、未完成という状態です。
未完ということも相まって、賢治すらも見通せないほど大きく、実体がつかめないけれど確かにそこにある何かが描かれているように思えるのです。



そんな奇妙なリアリズムとファンタジーの結晶といえる銀河鉄道の夜。
この作品をテーマに、かたちにしようと思ったものの、気になる場所が多すぎて、どこを掴めばいいのか分からないまま時間が過ぎていきました。
何度も読み返すうち、強い印象ではないけれど、ジョバンニとカムパネルラが二人の世界を信じているように思えてくる箇所が胸に留まるようになりました。


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カムパネルラが河原で指で砂をきしきしさせながら夢のように、「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている」と云い、
ジョバンニは走ってその渚に行って、水に手をひたしました。
けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりももっとすきとおっていたのです。
それでもたしかに流れていたことは、二人の手首の、水にひたったとこが、少し水銀いろに浮いたように見え、その手首にぶっつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらちらと燃えるように見えたのでもわかりました。

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謎は謎のまま味わうことにしました。
小さな鉱物の輝きのような、銀河鉄道の夜のイメージの指輪です。